Grokでハリウッド風に人物紹介!
過去のブログを読み返してみたらまたストーリー再開してみたくなりました・・・
といいつつ今Grokでハリウッド風にエルネアキャラを再現!というくだらない遊びをしているので、自分にプレッシャーをかける意味も兼ねて歴代PC紹介をしてみましょうかね♪
それでは、どうぞ!
初代PCファーロッド”全ての元凶”
異国の孤児。”必要とされる場所”を求めてエルネア王国に移住。魔銃師会で頭角を現しついには龍騎士へ。”継承の魔法”を手に入れ、遠い将来の”アベンの門が再び開く”危機に備えるため自分の力を子孫に伝えることを決断。これによりファーロッドの子孫は”継承者の使命”の重責を負って生きていくことになる。

モデルに使った人物・・・なし。人種と目の色・肌色入れて何度も生成繰り返したらできた顔。しかしこの”いかにも性格悪そう”な感じが中の人のイメージとマッチしたので採用させていただきました。

二代目PCマグノリア”愛と家族のために生きた女性”
父ファーロッドに溺愛され龍騎士の力を受け継ぐものの、山岳コロミナス家の長子ジャスタスと恋に落ち、自らが龍騎士となる道を捨てる。山岳嫁の為武術の表舞台に出ることはなかったが、父から受け継いだ力で夫と息子を支えた。継承者である息子イグナシオが重責に耐えかね性格変更の薬を飲んだことを知り、後継者に選んだことを後悔する。

夫ジャスタス。彼に恋したばかりに。
モデルに使った人物・・・本人配偶者共になし。マグはざっくりと「キュートな顔立ち」と入れたら一発でイメージに合うお顔になった。ジャスの方は「精悍な顔立ち」「鋭い目つき」と入れても変な顔ばっかり出てきて・・・この画像は唯一の”奇跡の一枚”でございます。

三代目PCイグナシオ”龍騎士になるのは夢ではなく仕事”
マグノリアとジャスタスの長子。生まれながらにして山岳兵長と継承者を引き継ぐ運命にあった。元は繊細で優しい性格だったが、今のままの自分では二つの重責を背負えないと判断し、性格を変える薬”ハートドロップ”を手に入れ、武術に励む積極性と必要に応じて非情な判断を取る冷たさを手に入れる。龍騎士になることは夢ではなくあくまでも”より強い力を次代に伝えるための仕事”と捉えている。

お顔のモデル・・・なし。但し目元は”若いころのエミリオ・エステベス”をイメージ。
単に”涼し気な顔立ち”の脳内ストックで思い出したのが彼だっただけですが。でも”ヤングガン”のクールな目つきはやっぱりイメージピッタリかも!

四代目ジーク”稀代の英雄”
イグナシオの第三子。三人の子供のうち唯一天賦の才”グリニーの導き”を発現させる。才能と”絶望から立ち上がる力”を見込まれて四代目の継承者となる。歴代継承者から受け継いだ力と彼自身の恵まれた才能を生かして龍騎士まで上り詰めるが、実は継承により”全ての力を失う”過酷な運命が待ち受けている。初代ファーロッドとともに、”遠くから来て遠くまで”のシンボルキャラクター。

お顔のモデル:本来は”イケメンすぎて国外追放されたジャーナリスト”だったんですがどうにも上手くいかず・・・往年の?サッカー選手デルピエロの顔をベースにしました(^^;
妻にして最大のライバルキャシー。

五代目PCルーナ(左)と六代目PCエレーナ。物語には未登場。いつかは・・・。


次は・・・物語の再開目指します!
(いつになるのか(^^;
メイン歴代夫婦を2次元化してみた。(五代目)
前の更新から一年経って今更更新するのもあれなのですが、放置しておくのも気持ち悪いので・・・。(イグナシオの話の続きもいつか再開したいがじ、時間が(>_<)
※以下、イラスト画像は全て#なさや式CPメーカー様で作らせていただきました(^^)
picrew.me/share?cd=2JP7n… #Picrew
5.五代目夫婦 ルーナ(PC)とルスタン
(「さわやかな性格」&「竹を割ったよう」)


※ルスタン君の髪色は本来は赤ですが、アッシュの方が似合ってたのでアッシュで作りました。
先代ジークが自分エルネア史上一、二を争うスターキャラだったため、ルーナへの引き継ぎ直後は先代とのギャップを非常にしんどく感じていました(>_<)
スタート時は友人ゼロ、先代である父親ジークはなぜか家族の中でルーナだけをガン無視、おしどり夫婦だったはずの両親の仲は凍り付き家庭の雰囲気は最悪に。
そんな過酷な環境の中唯一優しくしてくれた「優しいお兄さん」はルーナの成人直前に他の女性と恋人になってしまうという、まさに踏んだり蹴ったりの状態だったルーナ。


憧れの王子様・テレンス君のお嫁さんになることだけを夢見ていたルーナが出会った「ちょっとだけテレンス君に似ている」同い年の男の子がルスタンでした。なんとはなしにルスタンと遊ぶようになるルーナはそれでもテレンス君に未練を残したままで成人を迎えます。
恋人になれなくてもいい、せめて告白だけしたい...、成人直後にテレンスのもとに急ぐも取りつく島もなく、まるで他人のように接してくるテレンス。(そう、「告白」の選択肢がなぜか出なかったのです(>_<))
告白すらさせてもらえず、意気消沈してとぼとぼ歩くルーナのもとにやってきたのはルスタンでした。

・・・いきなりかい!!
成人直後いきなりの告白に度肝を抜かれ、思わず告白を受け入れてしまうルーナでした・・・。今思うとこの行動がまさに「竹を割ったよう」な性格ですね(^^;
実はこの時、ルスタンより前に話しかけてくれた子もいたんですよ。

普通のご挨拶。
成人時、マドックもルスタンも「彼氏候補」ではあったけど正直どっちも大きな思い入れはなかった。(というかテレンスしか頭になかった)もし二人の台詞が逆だったら、普通にこっちの彼と付き合っていたと思います。それくらい「いきなり告白」は衝撃でした。(といいつつ四代目PCの時自分がやってるんですけどね。)
今スクショ見ると、普通にルスタンの方がカッコヨク感じるのは思い入れの違いか。
ちなみにその後、マドック君は神官になって四代目PCジークの最期を看取り、更には彼の息子と六代目PCエレーナが結婚することで「七代目PCの祖父」という重要ポジションの人物に落ち着きます。運命って不思議!
さて、テレンスに想いを残しながらもルスタンと付き合い始めたルーナ。最初は「やっぱりテレンス君のほうがかっこいいなー」なんて超失礼なことを考えていたルーナ・・・もとい中の人ですが、次第にルスタンのマメさ優しさに心惹かれるようになります。

そしてコレ!!
二代目PCマグノリアの時もブローチもらいましたが、相手は山岳兵2年目だったからそれなりに稼いでたと思うんですね。対してルスタンは成人一年目だからまだお給料すらもらってない・・・なけなしのお金でブローチ買ってくれたと思ったら感無量でした。


それからはもうルーナの心にテレンスの影はなくルスタン一筋に・・・。


そしてルスタン、なんとルーナの後を追って近衛騎兵にエントリーします!
”結婚まで騎士隊長居室でずっと育ってきたお嬢様”かつ”龍騎士の娘”を妻にするって結構プレッシャーだと思うんですが、彼女に見合う男になろうと挑戦する男前さが素晴らしい!

ルーナの全面的バックアップもあり見事近衛騎士候補になったルスタンですが、実は彼、才能の伸びが結構早い段階で止まってしまい・・・なおかつ当時プレミアムに入っていなかったのでステ上げにえらく苦労しました(^^;魔銃の森を一日何往復したことか。帰宅したら話しかけて来ることもなくベッドに直行してたのが当時は寂しかったのですが、今思うと無茶苦茶疲れていたんですね、きっと。

晴れて近衛騎士隊の一員となったルスタン。後は地道に出世していけばよいかな、と思った時にまさかの事態が!



両親を含む騎士隊の三強が連続でガノスへ!
ジークが同級生を強化して勧誘したからこうなる・・・。にしても連続しすぎだが(^^:

もう一人の有力者ジェフ君もガノスへ!(ちなみにエンディカとジェフは兄弟)

当時のトーナメント表。順調に行けば上グループはキャシーとジーク、下グループはジェフ&エンディカ兄弟が四強になるはずだったんですが・・・まさかの全員死〇。

ルーナはこの時期すでに騎士隊を辞めていたので、かくして夫ルスタンは実力が伴わないまま近衛騎士隊長の重責を背負うことになりました・・・。
こともあろうに白夜の年に。
(この年のエルネア杯の騎士隊はかなり悲惨なもので、出場者はルスタンのほかはやはりまだまだ成長過程のルーナ姉ステラ、後の二人は銃持ちだったと記憶しています。)

平静を装ってるけど多分心臓バックンバックン。後ろの二人の白髪男性は正に棚ぼたで騎士に昇格した銃持ちたち。当然本線では初回で瞬殺〜♪
さて、この時PCルーナはと言いますと、魔銃師会の代表の一人としてエルネア杯に出てました。となれば当然やってくる「そのとき」
ここは夫に花を持たせるべきか、それとも・・・。
迷うルーナの心にふと浮かんだのは母キャシーの言葉(妄想すみません(^^;)
「ただ優しくすることだけが愛ではないわ。本当に相手のことを想うなら・・・どうしてもやらなければいけないことも、あるはずよ」
かくしてルーナは決意します。
(ここでルスタン君を勝たせたとしても、今の彼にはバグウェルに勝つことはおろか、決勝まで勝ち残る力すらない。それなら今は・・・)
あえて今の夫を倒すことで、逆説的に今後の奮起を願ったのです。


火花を散らし合う二人ですが・・・。


対等に剣を使うこともできたんですが、あくまでも「魔銃師」として銃で戦うルーナ。
対してルスタンはお守りつけて挑んできてますね。こっちも覚悟決めてます。
四代分の父祖の力を受け継いだ継承者ルーナにとって、ルスタンは敵にもならないのです。
よりにもよって愛する妻にコテンパンにやられてしまったルスタン。だけど・・・

勝利した妻を祝福し、再戦を誓います。


スクショ見返すと彼この時期、お母さん亡くしてたんですね・・・。大事な人を失った悲しみと隊長としてのプレッシャーの中、よくがんばりました・・・。
この時のエルネア杯では苦汁をなめることになったルスタンですが、この経験は確実に彼を変え、「棚ぼた隊長」ではなく「不動の隊長」へと成長していきました。



最初はぎこちなかった隊長姿も板につくように。
そして4年後・・・


堂々たる戦いぶりで見事勇者に!!

しかも決勝の相手は魔銃導師の義弟シーザーでした!
4年前の悔しさを確実にバネにして成長したルスタン。
次のバグウェル戦では思いきった決断を・・・!

カッコいいですが実はこの剣無強化(>_<)


ほんとうに紙一重で勝ちましたが(^^;
代替わりし長女エレーナとして見守るバグ戦、命綱なしでバンジージャンプに飛ぶような父の行為は非常に心臓に悪うございました・・・。

あえて無強化の剣で挑むことで、自身の強さを証明したかったのかもしれません・・・。

龍騎士になったその後も、ベテラン隊長として騎士隊を支え続けます。
(後ろにいるのは長男ディランと長女エレーナ)

そして孫の成長を見守った後・・・


ガノスへ・・・。

享年22歳。
出会った時の「テレンス君にちょっと似た子」がここまでの重要人物になるとは・・・。
行動的で頑張り屋なだけでなく、とても気の付く優しい夫でした。


左は母キャシーの看取りの日、左は父ジークの葬儀の時の行動です。
こんな風に、悲しい時にいつも支えてくれたのです。
只今14代目をプレイ中ですが、恐らく歴代配偶者の中で「優しさNO1」だと思います。

残されたルーナはルスタン亡き後も家族を支え、夫が没した約2年後に夫のもとへ召されますが、それから幾年もの月日が流れ・・・

9代目PCミネバが出会った一人の旅人「ジュスタン」。
不思議だけど何か懐かしい・・・気がする。もしかして・・・?
何かを感じたミネバは、高祖母ルーナを再びこの世に転生させるのです。

そしてふたたび・・・

妄想といえば妄想なんですが、中の人はジュスタン=ルスタンと思っているのです。


〜END〜
六代目夫婦の話に続く・・・かもしれない。
メイン歴代夫婦を2次元化してみた。(初代〜四代目)
本筋?のほうを放置してる状態ですが・・・
Picrewで歴代夫婦のイメージ画像を作ったら意外と可愛くできたので、せっかくなので歴代夫婦の振り返りも兼ねてこの場を借りてまとめさせていただきます♪
※以下、イラスト画像は全て#なさや式CPメーカー様で作らせていただきました(^^)
picrew.me/share?cd=2JP7n… #Picrew
イラストの裏設定は「もしもエルネア世界にプリクラがあったら?」でございます。
それでは、いってみよー!
1.初代夫婦 ファーロッド(PC)とアルシア(「まじめ」&「しなやかな魅力」)


初代は入国当初は初心だったのでプリクラに無茶苦茶緊張して顔が引きつっているという設定(^^;
恋人〜ファロの魔獣就職までは普通のラブラブカップルだったのですが、当時の仕様では鬼探索しないと上位をキープできなかったので、ファロは家庭を顧みない仕事人間になってしまいました・・・。いつも優しい奥さんだったアルシアちゃんに非常に申し訳ない。現仕様だともっとワークライフバランスを保ってプレイできるんだろうな。しかしあれだけ探索に没頭したからこそ初代のキャラが確立し、妄想が捗ったともいえるので何とも・・・。もう一度同じようなガッツリ探索プレイがしたいかと言えば「二度と御免だ!」ですけどね。
2.二代目夫婦 マグノリア(PC)とジャスタス(「まじめ」&「サバサバした性格」)


マグノリアは基本「普通の女子」なのでノリノリに写っております。対してジャスは「堅物の優等生」なのでちょっと恥ずかしく感じている。でも無理してマグにノリを合わせているのです。
導師居室住まいのお嬢さんからワイルドな山岳嫁へとトランスフォームしたマグノリア。最初こそ同居嫁生活に苦戦したものの、新しい家族に馴染んでからは図太くたくましく怒涛の山岳生活を乗り切っていきます。夫ジャスタスは妻の髪形変更にも全く気付かなかった朴念仁な男ですが、仕事はきっちりこなすし肝心なところでは優しさを見せてくれる良き夫良き父でした。残念ながら息子の龍騎士就任を見ること叶わず夫婦連続してガノスに召されることに・・・。でも同じ時期に旅立てたのはある意味幸せなことだったのかな。
中の人お気に入りのカップルです。
3..三代目夫婦 イグナシオ(PC)とオリンピア
(「行動的(しなやかな魅力)」&「ロマンチスト」)


※イグナシオの髪色は本来は赤ですが、アッシュの方が「らしい」ためアッシュで作成
これは誰だーっ!って感じですね。メーカーで作るとき一番苦労したカップルです。
そもそもこの二人絶対プリクラとか撮りそうにないし・・・。
中の人が「外見と口調のギャップ」に耐えられなかった結果、ロマンチストから行動的にハートドロップで性格変更させられたイグナシオ。ハートドロップ使った瞬間、恋人すら「さん付け」する礼儀正しい青年が伯父すら呼び捨てする失礼な男にトランスフォームして、あまりの効き目にびっくりした思い出があります。妄想物語上では弱い自分を切り捨てるため自ら飲んだことになっておりますが(^^;
中の人自身が同居嫁であること&前PCのマグノリア時代の体験から、イグナシオは山にお嫁に来てくれたオリンピアにひたすら尽くしまくっておりました。終始穏やかな夫婦生活を贈ることができましたが、残念なのはイグナシオが長命だったため割と早い段階で妻に先立たれてしまったこと。きっと最後の瞬間にはオリンピアが迎えに来てくれたと思いたいです。
4.四代目夫婦 ジーク(PC)とキャシー(「負けず嫌い」&「忍耐強い」)


※イグナシオの髪色は本来は赤ですが、成人後茶→黒と変遷。若くてギラギラしてる頃→茶、出世後→黒がイメージビジュアルです。こちらは成人間もないくらいのイメージ。
キ「な・・・何よ!あんたとなんか写真撮らないわよ!」
ジ「いいじゃんいいじゃん♪」
幼馴染カップルの二人。キャシーは成人式で総代を務めた優等生でツンデレ女子という設定。子供時代からキャシーにぞっこんだったジークは成人直後の猪突猛進!なゴリ押しで見事キャシーと恋人同士になったのでした。
グリニー持ちのハイスペでイケイケの好戦的な性格と、自分とは真逆なキャラのジークを動かすのは非常に楽しゅうございました。こうした「なり切り」プレイができるのもエルネアの楽しさですね。ま…「動かして楽しい」キャラの場合は引き継ぎ後のギャップが結構きつかったりもするのですが・・・それはそれで良き思い出ということで。
妻キャシーも早々とビーストセイバーを拾い、結局二人一緒に近衛入り。夫婦二人で隊長と副隊長を歴任し、エルネア杯ではなんと二回も夫婦で龍騎士の座を争うことに。絵に描いたようなハイスペ夫婦でした。
この二人、中の人にとって非常に思い入れの強いカップルなのですが、なんと引き継ぎ後に中の人の意向を無視して仮面夫婦状態に!朝はジークの誘いをキャシーがことごとく断るし、お互いすれ違ってもガン無視状態。Wikiのデータを見る限り相性は良いはずなのに何があったのか・・・。
このように晩年に諍いがあったものの、臨終のキャシーが最後に訪れたのはジークのもとでした。そしてジークが召されたのもキャシーの旅立ちの2日後。何やかんや言って縁の深い二人だったのかもしれません。
中の人、この二人が好きすぎてその後の9代目夫婦で「やらかす」ことに(^^;それはまた別の機会に・・・・
五代目以降は次に続きます♪
(意味不明のおまけ)



ガイ「これは一体何の茶番だ?」

アシ「(ニヤニヤ)何でしょうね・・・ちなみに隊長と一緒に写ってる娘、可愛いですね(ニヤニヤ)結構満更でもないんじゃないですか?」

ガイ「そんなわけあるか!いい加減にしろ!」
・・・とってもこの絵柄可愛いのでバディメーカーも出してもらいたいところです・・・。
ローゼルのごとく。
「絶対さぁ...天は二物を与えずさ。ぶっ細工に決まってる!」

「アシエルさん、やめて下さい!我々近衛騎士隊の創設者かつ偉大なる英雄に何てこと言うんです!」

アシエルが無礼千万な軽口を叩くので、生真面目なランスが即座に釘を刺す。
...が、アシエルは全く意に介さない。
「えーだってさぁ、見てくれの記録が残ってないって、おかしいんじゃね?伝説ってのは大体において誇張するもんんだろ?フツーの顔でも超絶イケメン扱いするはずさ。それすらないってことは...つまりお察しってこと!」
「アシエルさん!た...たとえそうだとしても、か、顔のことを言うなんて、失礼ですよッ!バチが当たります!」
「おやおや、そんなに真っ赤な顔して。マジ、お前は親父さんと違って堅いヤツだなぁ...。英雄は心の広いお方だ。これくらいの軽口は許して下さるよ...なッ、イグナシオ!」
アシエルはそう言ってヘラヘラ笑いながら、ポムの火酒をあおっている。こいつが何杯飲んだかなんていちいち数えていないが、既に相当飲んでるのは確かだ。が、顔色は全く変わらない。
一方ランスの顔が赤いのはムキになっているだけではないようだ。ランスはちょっと限界を超えてきたかな...ぶっ倒れないうちにそろそろお開きにした方がいいかもしれない。
探索帰りに軽く一杯...ということで、おれたち三人は酒場に立ち寄り、暫くは取り止めのない話をしていた。
そのうちエルネア杯の話から横滑りして、初代龍騎士ローゼルの話題になっていた。偉大なる英雄の偉業は我が国の誇りであり、その生涯は様々な書物で手を変え品を変え語り継がれ、この国の住民なら知らぬものなどいない。
...が、ローゼルの業績については微に入り細に入り事細かに記されているにも関わらず、その容貌については何も記録がないのだった。
そこからアシエルがと大英雄にとてつもなく失礼なことを言い始めたわけだが、確かに不思議な話ではある。
ランスがこれ以上頭に血が上らないように、おれはとりあえず話題を別の方向に持っていくことにした。
「容貌が伝わっていないのは、複数の英雄の業績をローゼル一人にまとめたからじゃないか...って説もあるみたいだよ。つまりローゼルは”象徴”としての名前であって個人のものでないかもしれない...ってね。」
「何だそりゃ?」
「初代龍騎士の偉業をより強調するためにさ。だから龍と約束をした人物、騎士隊を作った人物、森を討伐した人物...それぞれは実在したけど、別々の人間だったかも...ってこと。...まあこれは祖父の受け売りの話だけど。今となっては真相を知るのはバグウェルのみさ」
「へえ、面白い説だね...!」
学年主席の優等生だったランスは興味ふかげに聞いていたが、アシエルにはどうでも良い話のようだった。
「はーん、象徴ならなおさらイケメンにすればいいんじゃね?そうしなかったってことはそいつらやっぱり全員...ブ...おい、何すんだモガガ...」
「アシエルさんッ!もう、黙って!!」
半分酔っぱらっていたランスは側にあったパンを引っ掴むなりアシエルの口に突っ込んでいた。
が、アシエルの方が無駄に力が強いので形成はすぐに逆転する。アシエルはパンを口から引っこ抜くと逆にランスの手首を掴み返していた。
「ランスくーん...?先輩にそんなことして.いいのかな〜?」
「せ、先輩だって何だって、失礼なこと言う人には、よ、容赦しませんよっ!」
「ほ〜お〜、容赦しないってね〜じゃあオレもちょっくら本気だしちゃおっかな〜♪おいしく、いただいちゃおっかな〜♪」
そう言いながら顔をランスの方に近づける。
...駄目だこりや。
おれも一応兵団長だ。騎士隊員が酒場で大乱闘...なんてゴシップ騒ぎを目の前で起こさせるわけにはいかない。しかも動機があまりにくだらな過ぎる。
おれはアシエルの腕をぐいっと引っ張った。腕力の強いほうをまず抑えるのが定石だ。
「アシエル、いい加減にしろよ。これ以上続けると騎士隊の隊長代理に報告するぞ。お前が大した理由もなく後輩騎兵に襲い掛かったってな」
「たいちょう...だいり?...わっ!!それは困る!!」
アシエルはその言葉に反応して、掴んでいたランスの手首を即座にパッと離した。
こいつは隊長代理...つまりガイスカ叔父さんになぜか弱いのだった。
「そうですよ、叔父さんに言いつけちゃいますー♪アシエルさん大目玉ですよ、アハハハ!」
自由になったランスはケラケラ笑っていた。いつの間にか想定より酔いが回っているようだ。こっちはこっちでこのままにするとヤバイ気がする。
「とにかく、こんなんじゃもうお開きだ。ランス、お前は送っていくから...」
「わかったよ、じゃ、イグナシオ、くれぐれにもガイスカさんには黙っててくれよ...」
アシエルは困り顔で両手を目の前に組んで拝むような手つきをしている。叔父さんの名は必要以上に効き目はあったようだ。
「それは明日以降のお前次第だ。じゃ、またな」
おれはランスの肩を片側から担いで酒場を後にしたー。
「いぐなしお、いいのに...ひとりでかえれるのに...」
「いいから、気にすんなよ」
おれはランスに返事をしながら、頭では全く別のことを考えていた。
”ローゼルの容貌は記録がない-つまりどんな顔に描いても構わない”
これは使えるかもしれないー。
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アシエルとランスが「英雄ローゼルの顔」を巡ってあわや喧嘩になりかけてから10日余りが経った。もうすぐジークの誕生日になる。
ジークは今年ナトルの一年生になったところで、今の所学舎生活は楽しくてたまらないようだ。友人も増え、下校後は子供同士で元気にあちこちを駆け回っている。
おれは子供たちが学齢期に達した年の誕生日には絵本を贈ると決めていた。
いずれ兵隊長となる長女のミカサには「山岳の祖ドルム・ニヴの生涯」、優しい性格のアニには「ソル様とエナ様の神話」、それぞれの物語の絵本を既に贈っている。
とうとう今回は末子かつ長男のジークの番だ。
ジークには何が相応しいか、おれはとっくに題材を決めていた。
それはー。
「今度は龍騎士ローゼルの物語を絵本にしてほしいって?いいよ」

おれの頼みに、叔父は特有の何とも言えないほんわかとした笑顔で応えてくれた。
「いつもありがとう...マティアス叔父さん」
マティアスさんはおれの三番目の叔父に当たる。
祖父ファーロッドのの6人の子供たちでは唯一、公的な職業につかなかった人物。
どこか浮世離れのした人物で、いつもワ国の民族衣装を好んで身に着けている。有職者以外は殆どが青の国民服を着用しているこの国で、民族衣装を着るとかなり浮いてしまう羽目になるが、そんなことは全く気にはしていないようだった。
何故か仕事の中では採掘が好きなようで、山岳兵団のおれたちとっては有難い協力者だ。
「えー?なぜ採掘が好きかって?いろんな石が出て来るから...面白くて...。」かつて叔父はのんびりした口調でそう語っていた。
しかし農場管理官になるほどにはポイントを稼いでいないのが不思議なところではある。ならないようにポイントを調節しているわけでもないのに。
あくせく働いたり武芸を極めることには殆ど興味がないが、いっぽうで叔父は絵画には並々ならぬ才能を持っていた。普段は兄弟達に「不思議ちゃん」とからかわれているマティアスさんだが、絵筆を持つと表情が変わる。
といっても、その才能を活かして一儲け...とは全く考えてはいない所が彼らしく、叔父の画才は専ら親戚の子供たちに贈る絵本を作ることに発揮されているのだった。勿論、おれがミカサやアニに贈った絵本も、マティアスさんの作品だ。
「マティアスはほんとに欲がないよなあ。俺にマティアス位の画力があったら、今頃きっとせっせと名所旧跡の絵葉書でも量産して、旅人に売りつけてるだろうになあ。」
長兄であるカール伯父さんも生前そんな風に話していた。ちなみにカールさんや母マグノリアの画力は...言わないほうが華だろう。
そんなわけで今回も、マティアス叔父さんの好意に甘えてジークの為の絵本作りを頼んでいる。
「僕にとって絵本を作るのは楽しいことだから、全然気にしないでいいんだよ。ところでイグナシオ、せっかくだからこう描いてほしいとか要望ある?」
実はそう言ってくれるのを待っていた。いつもはマティアスさんの多彩な想像力に完全にお任せしているけれど、今回に限っては違っていた。
「じゃあ、遠慮せず言っちゃっていい?ローゼルの顔立ちについて注文したいんだ」
「ローゼルの容姿については伝承がないから、色々妄想をかきたてられるよね。お安い御用さ。で、どんな顔にする?」
有難いことにマティアスさんはノってくれている。ここで自分のイメージに執着しないでくれるのは助かる。
「おれがイメージする英雄は...目がポイントなんだ。」
「へえー?どんな目?」
「目は真っ青。川の水源みたいな澄んだ水色」
「はいはい、水源みたいな色...と。目の形はどんな感じ?」
叔父は帯に挟んでいた小さな手帳を取り出して、いそいそと書き込み始めた。
これを言うのはネタバレのようで非常に恥ずかしいが...言わねばなるまい。
「形は切れ長。で、タレ目。それで...」
「それで?」
「睫毛バシバシ。そして口元はイムの口にそっくり!」
「切れ長の垂れ目で睫毛バシバシでイムの口...っと。イグナシオのイメージするローゼルは、武芸の達人なのに随分と優しい顔立ちなんだね...ん?」
マティアスさんはそこまで言って首をかしげた。たぶんもう気づいただろう...。

「あっそうか!解ったよ!」
途端にマティアスさんはクスクス笑い出した。
「これ、ジーク君の顔じゃない?そっかあー。息子の顔を英雄になぞらえるなんて、イグナシオは意外と親バカだったんだね!普段バカ息子なんて言ってるのに。ふふふっ」
ローゼルの顔をジークに似せるのは確かに意図がある。しかしこれは果たして親バカなのだろうか。
ジークを継承者に決めた以上、あいつは騎士になって龍騎士の剣とスキルを獲得してもらわなくてはいけない。曾祖父のファーロッドのように魔銃師になりたいなんて言われたら困る。しかし自分の経験から息子に望まぬ進路を強制したくない。できれば自ら望んで騎士を目指していただきたいわけだ。まぁ取りあえず一度龍騎士になってくれさえすれば、後は転職するなり遊び呆けるなり好きにしてもらって一向に構わない。
今回のこれは近衛騎士の象徴的存在でもあるローゼルに憧れと親近感を持たせるため思いついた計画だ。どっちかというと親バカではなく腹黒い策略みたいなものだ。それを叔父に言うわけにもいかないが。
「筆が乗りそうだよ。大人になったジーク君を想像すればいいんだね」
叔父は笑いながらもサラサラと手帳にスケッチをしている。あっという間に大人顔のジークの素描が出来上がった。不自然さが全くない、見事な手腕だ。
「凄いね。ほんとにこんな顔になりそうだね。だけど...あんまりソックリ過ぎてばれちゃいそう。あからさまに親バカがバレルのは恥ずかしいな」
本当に親バカなら別にばれても構わないが、残念ながらそうではない。ばれて困るのはおれの真の意図するところだ。
「じゃあ、髪の色を変えよう。絵的に青い目が映えそうだから黒髪にしてみようか。あとは...このままだと顔立ちが優しすぎるから眉毛をもう少しキリッとさせて...っと。こんな感じはどう?似てるけど、そのものじゃない。イイ感じじゃない?」

マティアスさんは再びサラッと改良を施してくれた。彼の言う通り「ジークに似てるがそのものじゃない」いい塩梅のローゼルになっていた。
「マティアスさん、いいね!じゃあこの顔でお願いしてもいい?」
「勿論さ!出来上がりを楽しみにしててね。ジーク君喜ぶといいね」
「ありがとう、よろしく!」
マティアスさんの作る絵本はいつも素晴らしい出来だ。更に今回は自分の計画の大きな助けとなるものなのでいつにも増して楽しみだった...。
ジークの誕生日、マティアスさんは約束通り絵本を持って訪ねてきてくれた。
「ジーク君、お誕生日おめでとう。絵本のプレゼントだよ」
「わー!マティアスさん、ありがとう!すげー、バグウェルがいるー!!かっけー!!」

ジークは今でもバグウェルの信奉者なので、表紙を見てまずはバグウェルの姿に興奮している。
「バグウェルもかっこいいけど、バグウェルと戦う英雄ローゼルも同じくらい強くてかっこいいんだよ。ジーク君、ぜひじっくり読んでみてね」
「うん、うん、はやくよみてー!母ちゃん、読んで!!いますぐ読んで!」
学校に通い始めたとはいえ、まだ長文を自分で読み切るのは厳しいので、ジークはオリンピアに読み聞かせをねだった。
「はいはい、ママが読んであげましょうね。ジーク君、いらっしゃい」
「はーい!」
当然の権利のようにジークはオリンピアの膝にちょこんと座る。オリンピアも息子が可愛くて仕方がないので満更でもない様子だった。
「それじゃあジーク君、お話を楽しんでね。じゃあ僕はこれで...」
「あらマティアス、折角来たんだからもうちょっとゆっくりしていけば?一緒にケーキ食べようよ」
母が引き留めるが、マティアス叔父さんは笑顔のままゆっくりと首を振る。
「せっかくイグナシオから絵の具をもらったからね。早速何か描きたいんだよ」
叔父には絵本のお礼にと鉱石から作った特製絵の具を渡していた。
「マティアスさん、本当にありがとう...」
「いやいや、僕自身も楽しませてもらったから...」
叔父は下駄の音をカラコロ響かせながら家を出て行った。一方ジークは挨拶もそこそこにオリンピアの読み聞かせに聞き入っている...。
”そのとき、ローゼルの剣の重い一撃がバグウェルの巨体をぶるんと揺るがせました。バグウェルはたまらずゆっくりと地面に膝をついてしまいました...。人間であるローゼルが初めて龍に勝利したのです。「ばんざーい!」「勇者ローゼルばんざーい!」王立闘技場は勝利を祝う人たちの割れんばかりの歓声で満たされていきました...”

「すげえ、ローゼルが龍に勝った!」
オリンピアの朗読に引き込まれていたジークは、熱い展開に思わず声を出していた。
「そうよ、ローゼルは人間で初めて龍に勝った人なのよ」
「うわぁ、バグウェルもすげーけどローゼルもすげーんだな。いいな...」
”-こうして、ローゼルは人間自らが王国を護る力があることを、自らの力をもって証明したのですー。それからたとえ世代が移り変わっても人間が鍛錬を怠らぬよう、国で一番の勇者が四年に一度、人間の代表として護り龍と戦う決まりになりました。これが今も続くエルネア杯の始まりです...”
オリンピアの語るローゼルの物語が終わっても、ジークはしばらく動かなかった。
身体が小刻みに震えている。ああこれは例のやつか...。
「ジークどうした?もしかしてバグウェルが怖かったのか?」
「...ちがう。」
ジークは例のごとく涙をこらえてブルブル震えているのだ。しかし怖いわけではないとは?
「オレ、かんどうしたっ!ローゼル、すごい!強い!偉い!かっこいい!そうおもったらなんかよくわからないけど...めのおくがあつくなったんだ!父ちゃんオレ...こわいからじゃ、ないからな!」
何と、絵本に感動して泣きそうになったのか。そこまで感情移入するとは...おれには無かった経験なので何とも不思議な光景だった。
オリンピアの膝に乗ったまま、暫く鼻をスンスンとすすり上げていたジークはぽつりと言った。
「...オレ、ローゼルみたいになりたい...。つよくて、やさしい、りっぱなきしに。バグウェルにはなれないけど...ローゼルみたいには...なれるかな?」
「大丈夫」
オリンピアは膝の上の息子の頭を優しく撫ぜながら静かに答える。
「ジーク君なら、なれるわよ。あなたは真っすぐで頑張り屋の、とってもいい子だもの...」
「そうかな...」
流石のジークもちょっと自信なさげだった。それだけ英雄ローゼルは眩しい存在に思えるのだろう。
「ローゼルみたいになりたいんだったら、まずはローゼルが創った近衛騎士隊に入らないとな。実際の騎士隊はどんな感じか、今度試合を観に行ってみるといい。お前の大叔父さん二人も騎士隊員だし、父さんの友達も何人か騎士隊に入ってる。色々話を聞くこともできるだろう」
それを聞いてジークの顔がパァっと明るくなる。
「うん、オレ、本物の試合、見たい!今度騎士隊の試合、行ってみるー!」
ガイスカ叔父さんやランスは理想的な騎士だが、現実にはアシエルみたいなローゼルの理想とは程遠い奴もいる。ジークはそれを見てどう感じるだろう。まぁそれもある意味反面教師としては良いかもしれないな。取りあえず第一段階としてその気になってくれたようで何よりだ...。
「...父ちゃん、あのさ...」
「何だ?」
夜になり寝る時分になってジークは恥ずかしそうにモジモジしながらこちらに寄ってきた。
「あのさ...ローゼルってさ...」
下を向いたまま手を後ろに組んで呟く。
「顔...オ...オレに似てね?」
...似せて描いてもらったから当たり前なのだが、息子にはその辺の大人の事情は解らない。
「そうね。似てたわね。ママもびっくりしたわ...」
そこへオリンピアが間髪入れずに優しく返答する。
「あれだけ良く似ているんだもの。もしかしたら、ジーク君ローゼルの生まれ変わりかもよ...」
「えー...!!」
ジークの顔色が夜明けのように赤く染まった。表情はモジモジからニヤニヤに変わっている。
「だからきっと大丈夫よ、頑張ればきっと龍騎士になれるわ」
「う...うん!オレ、頑張る。じゃあ...父ちゃん母ちゃん、おやすみ-」
「はい、お休み」
ジークは脱兎のごとく自分のベッドに戻っていった。ベッドに入った後一瞬、
「えへへへーっ!」
そう満面の笑みで奇声を上げたと思うと、すぐすやすやと寝入ってしまった。何かよくわからないが満足したのだろう。
「オリンピアありがとう...。おれが答えたらきっと棒読みになるところだった」
ジークが完全に寝入ったのを見届けると、おれは傍らのオリンピアに声をかけた。
「うふふ...イグナシオさん、そういうの得意じゃなさそうだものね。」
オリンピアのしっとりとした声が耳に心地よく響く。こうしていつも妻に助けられている。
「今回のことも計画したのは自分だから言い訳はできないけど...いつかこれが「幸せな勘違い」だったってあいつは気づくだろう...。そのときに絶望しなければいいが...」
ジークはもともと才能に溢れた子供だ。学校に行きだしてからそれが如実に現れてきた。おれから龍騎士の力を受け継げば更に磨きがかかる。このまま行けば間違いなく竜騎士になれるだろう-。でもいつか必ず「英雄」から「無力な人間」に叩き落される日がやってくる。そこからは逃げることは許されない。
「イグナシオさん...あの子はそれにも耐えられる子だと思ったから、あの子を選んだんでしょう...?大丈夫よ。わたくしはあの子を信じてるわ。あの子もきっと自分自身を信じられるはずよ...。」
気づいたら、オリンピアの白い手がおれの髪を梳いていた。息子と同じようにされている自分が少し恥ずかしい。
「あなたも、あまり自分を追い詰めないで...自分を責めないで。昔言ったでしょう?あなたの仕事と運命を、わたくしも一緒に背負って行きたいって...。あの子に進路を強制することなく自然な形で導きたいって思ったのも、あなたの優しさなんだから...そんなあなただから、そばにいたいと思ったのよ...」
「ありがとう...」
自分のやってることが正しいなんて端から思ってはいない。それでもこうしてそんな自分を受け入れてくれる妻の存在は有難かった。
-今の兵団リーグが終わったら次はエルネア杯だー
ジークに引き継ぐ前にまだおれ自身の仕事が残っている。
その前に今は、今だけは-
髪を梳くオリンピアの手に心地よさを感じながら、おれは目を閉じ眠りに落ちていった...
(よもやま話)引き継ぎのサミシサ。
お話はまだ3代目後半のちょっと手前でウロウロしていますが、2021.4月現在のリアルプレイでは只今11代目に突入したところです。

ネタバレといえばネタバレだけど今のスピードだと10・11代目の話をここで取り上げるのには多分何年もかかるから問題ないだろう(^^;
もう10回もこの瞬間をを繰り返しているというのに、未だこの時の何とも言えない寂しさに耐性ができない自分がいます。
この寂しさの中にはいろんな感情が入り混じっていて、なおかつ
A 前PCでのプレイの充実度
B 親NPCになった前PCの現PCに対する態度
C 新PCの引き継ぎ時点での人間関係
D 新PCとしての人間関係構築の難易度
(隠れパラメータの魅力度の高低)
これらの要素の掛け算によって、寂しさの質は大きく変わっていきます。
例えば、前PCでの生活がすごく楽しくて別れづらくても、新PCでの人間関係構築が簡単で、なおかつ前PCが親として優しくフォローしてくれる...なんて環境に運よく恵まれれば、引き継ぎの寂しさなんていつの間にか記憶の彼方に飛んでいってくれるわけです。
...が、そんな幸運あんまりは無いもので(>_<)
楽しいPC生活終了から一転...
交遊リストは身内だけ( °Д°)
つまり友達ゼロ!
引き継いだ途端に親ガン無視!
しかし他の兄弟とは話してる...ハ(キ゚Д゚)(゚Д゚メ)ァ!?
今までの友達の態度が一変!
あんなに仲良くしてたのに...(இдஇ; )
誰も仲良しになってくれない!
比較的仲良くなりやすいはずの子供ですら「考えとくー♪」なんて軽くあしらわれる
なんてなってしまったら立ち直るまで地獄の日々...。
(↑の四大コンボは○代目で実際に起こった出来事です...マジでトラウマ...。)
まあ、地獄の日々も長くは続かないもので、不人気PCはPCなりにコツコツ地道に合う人を探していけば、次代の引き継ぎが視野に入るころには、十分幸せなPC生活になっているんですけどね。そして何故か不遇だったPCほど、不思議と親になった時優しくしてくれたりして...。
そして、引き継ぎがハッピーに終わるか暫くブルーな日々になるかは、蓋を開けてみるまで全く読めないのが怖い所であります。
ふと思ったんですけど...この感覚...アレに似てませんか?
クラス替え!
替わった後の何ともいえない所在の無さとか不安感とか...。
仲の良かった友達が違うクラスになった途端に、何とも「遠い存在」に見えて来るところとか...。

しょちゅう飲み明かしたお前が

肘鉄食らわせて来る(((ꎤ >口<)̂ꎤ⁾⁾⁾⁾
コイツの手こずらせ方は異常だった。何回スマホタップしたことか...おのれえええアルベルト...
(今はもう仲良しです(^^))
勿論運が良ければ、仲の良い友達と一緒になれて周りもみんな良い人ばかり!ってことですぐに新クラスに馴染んじゃうケースもあり...そんなところも...似ている。
そんな居心地悪さをやり過ごすうちに、ひょっこり新たな出会いがあったりするところもね。


現実のクラス替えだと、ハズレクラスは居心地悪いままずっと続いたりする罰ゲームもあったりしますが(>_<)、ゲームだとそうはならないのも有難いところです。
(現実でも必ず「終わり」があるから大丈夫だけどね!)
さて、10代目ジルベルトから11代目のアレクシスへの引き継ぎは...といいますと...
先代の友人の殆どに塩対応されてめげた...なんてアクシデントもありましたが、少しずつ「アレク自身」の新しい人間関係を、手探りで構築していってる途中です。
昔の友達に冷たくされて悲しかったのは、裏返せば10代目ジルではほんとに、良い友達に恵まれてた証でもあります。


そんなジルも実は引き継ぎ直後は肘鉄食らう毎日。ツィッター上で「ぴえん人生」などと愚痴っていたこともあったのでした(^^;
幸い、仕様変更のお陰で両親兄弟はとても優しかった為グレルことなく乗り切れましたが(^^;(山岳の両親祖父母にガン無視された○代目はやさぐれて悪魔少年と化しました..)




今後の11代目アレクシスのPCとしての目標はいろいろ決めているものの、最終的な人間関係がどう行きつくかは全く解りません。



だけど歴代の”継承者”たちがそうだったように、良い思い出もそうでない思い出も、仲の人に脳内に沢山残してくれることを楽しみにして、プレイを続けていきたいと思っています。
”我々は 遠くから来て遠くまで行くのだ。
終わりなき物語を-”
迷い道の真中で。
前回までの話でエルネア杯前年まで行きましたが、ここでちょっととだけ時を巻き戻します。時系列的にはその約半年前...カールが亡くなって7-8日後から始まるエピソードです。
”イグナシオを倒せ。それがあいつを龍騎士の呪縛から解放することにもなる”

私にとんでもない宿題を残して、兄はガノスへ旅立ってしまった。
勿論自分は騎士隊の一員であり、オブライエン姓を継ぐ一人でもある。
通常であれば迷うことはない。試合で相見えた時は、例えそれが親族であろうと全力で叩きのめすのみだ。
だがー。
甥は特別な使命を背負っている。
龍騎士となり新たな力を得、その力を更に次世代に引き継ぐという使命だ。
私が甥を倒すということは、その甥の仕事の邪魔をすることにもなるわけだ。
私個人の武術職としての誇り、騎士隊としての面子、一族の名誉。
それらは果たして、イグナシオが果たすであろう仕事より大事なものなのだろうか?
いつアベンの門が開くかもしれないこの世界にとって...。
そう思う一方で、あの時両肩に置かれた兄の手の重み、そこに込められた想いの強さもまた、振り切ることが出来ない自分がいた...。
「ガイスカ、もうそれぐらいにしておけよ」
ポムワインをもう一杯...とボトルに手を伸ばしたところで、騎士隊の同僚兼親友のブレソールに手首を掴まれ制止された。
「まだ二杯しか飲んでない。全然平気だよ」
「俺が何年お前と付き合ってると思ってる?お前の限界は良く解ってるからな。お前が酒飲んでぶっ倒れた事件は俺が全部目撃してるの忘れるなよ。こないだのエルネア杯後の飲み会なんか酷かったじゃないか...酔っぱらって散々グラハム君に説教した挙句...」
「わかった。もういい。飲まないよ。」
...兄が龍騎士になった際の祝勝飲み会の際の醜態を思い出した。幹事のアシエルがワインと火酒を注ぎ間違えたせいで酷い目にあったんだった...。といっても自身には記憶が殆ど残っていないが、それが却って恐ろしい。
飲酒が嗜みの範疇を超えて現実逃避の手段になることの危険性は良く解っている。ブレソールの言う通りだ。
「お前とは付き合いが長いから、お前が柄にもなく深酒したがるのはどういう時かもわかるつもりさ。話なら聞いてやるから、言ってみな。ほら」
友は手のひらをこちらに向けて、私が打ち明けることを促す。
...目の前の憂鬱に一人で向き合い続けるのに疲れたことは確かだ。こう言ってくれる旧友の存在は有難い。といっても全てを話すわけにもいかないが...。
「ブレソール、君も昨年の魔獣討伐に参加していたよね」
「...あぁ。俺の実力じゃ牧場ゲートの弱い魔獣を相手するのが関の山だったが。その点お前は流石だよな、甥っ子の一家と組んで結局魔獣討伐を成功させた。大したもんだよ」
ブレソールは騎士隊では中堅どころに位置している。決して下位の騎兵ではない。
いやそもそも、例え下位であっても騎士隊の16人は選抜試合を勝ちぬいた精鋭ぞろいのはずなのだ。何百人という国民の中での武の頂点ともいえる。それでもその程度でしかない-。
副隊長を務める私とて彼らと大差があるわけではない。途中から兄に替わり危険なエリアの討伐に加わったのは事実だが、「強力な助力者」なしでは到底、最後まで持ちこたえられなかっただろう。
その助力者こそかつての龍騎士-甥イグナシオの身体を借りて一時的に蘇った父ファーロッドの祖霊だった。
「...私は別に大したことはしていないよ。同行者が強かっただけさ。...まぁそのことは置いておいて、これは...大きな流れで見たら、何かの予兆だとは思わないか?」
ブレソールはぽかんとした表情を返す。
「予兆...?何の?」
「父が若い頃にも似た事件は起こったそうだよ...。その時は帝国時代の機兵の暴走だったようだけど、背景には次元の向こうで糸を引いている存在がいたかもしれない。何にせよ例の「エッジの日」から800年あまりの歳月が流れたというのに、未だ次元の裂け目は頻繁に出現し、我々の世界に脅威を与え続けているのは確かさ。過去に起こった同様の事件を時系列で追って見て行くと、時代が進むにつれて発生の間隔が短くなっている...つまり...」

私の話に聞き入っていたブレソールはここで大きく目を見開いて言った。
「アベンの門の封印が解けかけてるってことか!」
「...だと思う。勿論、それがいつになるかは我々には解らないけどね。明日かもしれないし、数千年後かもしれないし...」
「...悩み相談のつもりが、いきなり壮大な話になったな...」
ここまで話すと、目の前の旧友は暫しの間腕組みをして考え込んでいた。
...が、そのあとやおらポムの火酒をぐいっとあおった後、笑顔で切り返してきた。
「昔からだが、お前の洞察力と責任感にはほんとに感服するよ!亡き隊長...「偉大な龍騎士」の後任を任されてるわけだから、色々考え込んでしまうのも無理もない。確かに平和に見えるこの王国にも、いつなんどき厄災が襲ってくるか解らない。だがな..」
そう言いながらブレソールはテーブルに置かれた私の手をぽんっ、と軽く弾く。
兄といいこの幼馴染といい、人の身体のどこかしらに手を置いて諭すのが好きなようだ。思い返せば姉もそうだ。私はそんなタイプの人間に縁が深いのかもしれない。
「何にしたって、俺達武術職のやることは変わらないだろ?その脅威に備えて日々腕を磨く。極めてシンプルだがそれが唯一の道さ。それに各事象の調査や分析自体は魔銃師会の仕事なんだから、騎士隊員であるお前が過剰に心配することはない」
「それはそうだね...」
確かにそうかもしれない。だが...
それだけでは足りない。
我々の力だけでは...せいぜい次元の裂け目からチョコチョコとやってくる魔獣に対抗するぐらいが関の山だ。
そして個人個人が鍛錬を積んで強くなったとて、残念ながらその寿命は有限だ。龍騎士たる父も兄も寿命には抗えなかった。
しかしもしその力を...世代を超えて受け継ぎ、更に高めていけるのであれば、「来るべき日」、来襲するアンゲロスの軍勢を迎え撃つ大きな切り札になるはずだ。
父ファーロッドはそう考え、遺跡で発見した「継承の魔法」※を迷いなく使い、まだ子供だった姉マグノリアにその力を引き継がせた。今その力はイグナシオの中にある。
兄はそれが姉と甥を苦しめる結果になったと、父の決断に否定的だったが...
私は魔獣討伐を経験してから、むしろそれは必要悪だったのでは...と考え始めている。
イグナシオも多分同じ考えだろう。
「再来年はエルネア杯だ。騎士隊としての連覇の期待が実質NO.1のお前にかかってる。先の脅威を必要以上に憂うより、目の前の試合を大事にしろよ。結局はそれが王国を護ることにつながるんだからな。ガノスの隊長だって、きっとお前に期待してるよ。俺も、お前ならきっと龍騎士になれると思ってるから!」
そんな単純なものじゃない...と返したいところだが、本来ブレソールの助言はこんな特殊な状況でなければ有難いものだった。単に「偉大な隊長の立場を引き継いだプレッシャー」に悩んでいるだけであれば...。
それでも、こうやって心を寄せてくれる友がいるのは有難いことではある...。
「...ありがとう、ブレソール。お陰で少し楽になったよ」
「それは良かった!また、何かあったらいつでも言ってくれよ。とにかく、一人で深酒をする前にまず俺を呼ぶんだぞ、解ったな」

「ああ、そうさせてもらうよ...」
付き合ってくれた親友には感謝するが、結局心の霧は晴れることはなかった。
**********************************************************************
「ええ〜?次は準決勝?隊長には申し訳ないけど、あたし、ラッキーだわ!」
15日のトーナメントは、兄カールが既に亡くなっていたため対戦相手の不戦勝となった。
若い近衛騎兵アサンタ・ラーゴがキャアキャアと嬌声を上げて喜んでいた。死者への敬意に欠ける軽薄なはしゃぎぶりに私は苛々していた。もともと銃持ちの騎兵で武器相性のみで初戦を勝利した女だ。兄にとっては本来敵にすらならない相手のはずだったが、書類上ではこの女に負けたこととなる。尤も不戦敗自体は規定にそった結果なので文句を付けるわけにはいかないが...。
「あ、副隊長〜♪」
視界に私の姿を認めたその女は内股の小走りでこちらに近寄ってきた。
「やあ、アサンタ」
おめでとうとは口が裂けても言いたくなかったので挨拶だけに留める。
「信じられないんですけどぉ〜あたし、準決勝進出が決まっちゃいましたぁー!副隊長と戦うことになったら、お手柔らかにしてくださいね〜。」
腰までの長い髪を必要以上にかきあげながらクネクネと動く、アサンタの武術職らしからぬ仕草に内心嫌悪感を感じながらも、礼儀上顔に出すのは失礼にあたるので作り笑顔で応対する。
「私は17日にアシエルと戦うからその結果によってだね。まあその時は宜しくね」
他の相手であれば容赦しない...位のことを言っただろうが、この女にはその価値すら見出していなかった。そう言うのは相手に武人としての敬意を払えてこそのことだ。
「えー!アシエル〜!あのチャラ男ぉー!あいつ昔、このあたしにもナンパしてきたことあるんですよぉー。まぁあたしぃー相手に不自由してないから断っちゃいましたけどぉ―。そんな奴に負けるわけないでしょぉーうふふっ。」

アシエルがチャラチャラした男であることは概ね同意だが、潜在能力は入隊当初から非常に高かった。特に最近メキメキと実力を上げてきている。もはや侮れない相手だ。この女からすれば同類かもしれないが、実力は較べるべくもない。
「私生活と剣の腕は関係ないよ。彼はあんな風でいて、最近はうちの甥達と一緒に探索に行ってるようだからね。もともと才がある人間が、それなりにでも努力するようになれば怖いものだよ...」
「へー、そんなものですかぁー」
武器相性の有利さのみでこの場所に立っている君には解らないだろうけどねー。
そんな皮肉を言いたくなったが、きっとそれすらも通じないに違いないー。
アサンタに言ったように、イグナシオは最近良くアシエルやランスを連れてゲーナの森へ探索に出ている。本来は山岳兵であるイグナシオがゲーナで実力を発揮できているのは、父や姉から受け継いだ能力あってのことだろう。
-龍騎士の力を持つ者は、直接もしくは間接的に他者の能力を引き上げることができるー。
なぜならば、その能力をもって他者の鍛錬の補助ができるだけでなく、強い者の存在は、他者にとっても目指し超えるべき道標と成りうるからだ。
兄や弟、そして私自身もかつては同じように姉のサポートを受けてゲーナを探索していた。我々が今の地位に就けたのも姉の助力あってのことだ。それを忘れるわけにはいかなかった。
イグナシオが次のエルネア杯で龍騎士になれば、全てのダンジョンの探索権を得る。サポートできる範囲は一気に広がることになる。しかもまだ若い。彼の行動次第だが、組織を超えて武術職全体のレベルの底上げにつながるかもしれない。
結局兄の遺志には反する形になっても、イグナシオが目的を達成した方が、王国にとっては益になるように思えた...。



17日、いつもと違いすっきりしない精神状態のままアシエルとの対戦を迎えたが、現時点ではまだまだアシエルの剣技には粗さと隙があり、そこを突くことで勝利することができた。
「今回はオレ結構探索頑張ったんっすけど、やっぱり副隊長、凄いですね!」
「まだまだ改善の必要はあるけど、今までと違って明らかに進歩が感じられた。やはり努力は裏切らないね」
...ここでいつものようにヘラヘラ笑っていたアシエルの表情が一変し、握手していた手を強く握ってきた。
「...次は追いつきますよ。副隊長はオレの目標ですから!貴方の剣筋、とても綺麗でオレ、好きなんです」
普段見せない真剣な目で見られるとどうにも落ちつかない。
「私ごときを目標にしてはいけないよ...もっと高い志を持たないと」
私はアシエルにそう言い残して闘技場を後にした。
「副隊長、来年からは隊長ですねー!楽しみにしてますよー!」
後からアシエルの声が響いていた。どうやら私の優勝を疑っていないようだ...。
「お前ならできる」兄やブレソールはそう言った。
そしてアシエルは私のことを目標だと...。
残念ながら...私はご期待に沿えるような人間ではないよ...。
本来であれば兄亡き後の騎士隊を背負うべく、それでもここで奮起せねばならないのだろう。
だが一方で、組織の人間としての立場を離れた自分の答えは異なっていた。
イグナシオが龍騎士になれば、その時点で彼の束縛はひとまず解かれる。
何よりも、イグナシオに希望を託した姉の願いも成就する...。
それを望んでいる自分も確実に存在している。
こんな迷いを背負った人間が、騎士隊の長として果たして相応しいのだろうか?
心は千々に乱れたまま、私は準決勝を迎えることとなった。
「今からホントに準決勝なんですね〜!あたし、やっぱり、ラッキー!」
...ああまったく...五月蝿い。
目の前のアサンタの相変わらずの軽薄さに気勢を殺がれる。
「この幸運をどう活かすかは君の戦い次第だよ。楽しみにしてるからね」
「はぁーい!ヨロシクおねがいしまーす!」
嫌な相手だ。話しているだけで疲れる。
銃持ち騎士の対処法など十分心得ている。こんな試合はさっさと終わらせてしまおう...。
「互いに礼」
「はじめっ!」
神官の合図で試合が始まる。
「...!!」
あえて先手を取らせて相手の銃の軌道を読む戦法を取ったが、それが裏目に出てしまった。僅かな勘の狂いが、普段なら避けれるレベルの攻撃をまともに受ける羽目になった。
-迂闊だった-
本来銃持ち相手には細心の神経を払わねばいけないのに、今まで勝ってきた無意識の奢りからそれを忘れていた...。
「勝者、アサンタ・ラーゴ!」
結局計算が外れた焦りから自身の攻撃もうまく機能せず、私はアサンタに敗れた...。
「え、スゴイ。あたし、副隊長に勝っちゃった、キャー!」
アサンタは無邪気に飛び回って喜んでいる。
「おめでとう、アサンタ。見事だったよ」
内心屈辱感があったが、それを隠して平静を装って握手した。
「はーい!ありがとうございます。こうなったら優勝目指して頑張りまーす!」
アサンタはそう言って家族のもとに駆け寄ろうとしたが、その前に立ち止まってくるりときびすを返してきた。
「あ、副隊長」
「?」
「このあいだ、努力が大事って仰ってましたよね!だからあたし、今回カルネに行ったりして鍛えてたんです〜!そしたら勝っちゃった〜。やっぱり努力って大事ですね、ありがとうございます〜」
「...それは良かった...」
ここで私は、自分が先入観で相手を侮っていたことを理解した。銃持ちと言うだけで、向上心のない人間と勝手に決めつけていた。私の言葉が届くはずなどないと...。
結局、私の負けは必然的なものだったのだ...。
「副隊長」

再び去っていくアサンタの後ろ姿を茫然と見つめていた私のところに、アシエルが声をかけてきた。振り向くとなんとも不満げな表情をしている。
「どうしたんです...全く、あなたらしくない試合だった」
「...私らしくない?私はもともと、こんなものさ。君は誤解をしているよ」
「そんなわけないでしょう。オレは入隊してからずっと、あなたの戦いを見てきたんです...。だから、解ります。あなたらしくない」
...自分らしくない、か。
確かに自分を見失っていたと思う。
騎士隊長の代理という立場にありながら、無様な戦いぶりを晒したことを恥ずかしくも思っている。
そうだ。
自分を大した人間と思っているわけではないが、やはり誰であっても負けたくはない。誇りを持って戦いたい。
結局自分にも「武人の本能」というものがしっかりと根付いているのだった。いかな理由があっても、そこに蓋をして戦うことはしたくない。
「アシエル、自分にはよく解らないが...そう言ってくれるのは有難いかもしれないね...」
エルネア杯の開催まではあと1年ある。
イグナシオ、果たしてお前とどう戦うべきかー。
騎士隊員として、遺言を託された弟として、そしてそれら全ての柵を外した一個人として、それぞれ相反する意思が自分の中で交錯している。
自分の在り方を今一度整理するのに、長い一年となりそうだった...。
※捏造設定「継承の魔法」について
ゲーム上で「PCの特権」となっている「武器と能力の継承」。
当初は「龍騎士ならだれでもできる」魔法として考えていました。
初代ファーロッド以前の龍騎士が魔法を使わなかったのは、龍騎士になった時には既に子供が成人していたり、子供に武の才がないとみなしたなどの事情があったからだと。
じゃあ、初代長男カールの場合はどうするの?って問題は...
カールが龍騎士になった時点では、次男アルドヘルムがギリギリ子供。引き継げるのに引き継がなかった理由は「兄ランスを「選ばれなかった子」の立場にすることで発生する「兄弟の確執」を避けるため」あえて引き継がなかった...という設定を作っていました。これはこれでその後のランスとアルドヘルムのドラマを作れるので、美味しい設定ではあったのですが...
しかしゲームを進めるにつれ「PC以外の龍騎士」がボンボン誕生し(今はむしろNPC龍騎士を見る方が楽しい)、その龍騎士たちが全員あえて「引き継がない」というのもご都合主義すぎるやろ!と思い、「龍騎士ならだれでも引き継げる」設定をここで没にすることにしました。
そこで代わりに作ったのが「継承の魔法」の設定。この魔法は「最初に使った者とその継承者」にしか使えない」ことにしております。初代は魔銃師だったので、禁断の遺跡でこの魔法が書いた魔術書を発掘したのです!それでも突っ込みどころ満載課と思いますが、まあこれも生暖かく見過ごしていただけると...。
小さな決意。

波乱の一年も今日一日で終わりとなった。
しかし来年も、コロミナス家にとっては重要な節目の一年となるはずだ。
まずおれにとっては、エルネア杯を控えた勝負の年。
確実に龍騎士となるためには、今年もリーグ優勝を果たさなくてはならない。
そしてもう一つー
長女のミカサが成人を迎える。
山岳長子であるこの子にとって、大人になることの意味は普通の国民より大きい。
将来ファミリーを率いる者としての責任を成人直後から負うことになるからだ。
これから数年は、兵隊長見習いとして探索や仕事に邁進してもらわなくてはいけない。
-本人の意思がどうかに関わらず...。


成人の直前ということで、おれと父はミカサを森の小道に誘った。


昔のおれと違って、ミカサは臆病な子供ではない。
しっかりしろと厳しく言う必要がないのでほっとする。
状況によっては言わねばいけないのは理解しているが、言われた立場の苦い記憶が残っているため、できればいいたくないのが本音のところだ。
「ねえおじいちゃん、わたし明日から大人になるんでしょ?そしたら一緒に「帰らずの洞窟」に入れるんだよね。森の小道じゃもうつまんない。だから楽しみだよ!」
「ああそうだよ。探索だけじゃなくて、高炉の使い方も教えてあげるからね。ミカサが大好きなハニーピッツァも自分で焼けるし、いろんな工芸品も作れるようになるよ。」
「ほんと!じゃあミカサ、ピッツァ作ってみんなにご馳走してあげる!」
「いいね。ミカサのピッツァはきっと美味しいだろうね。おじいちゃんも楽しみだよ」
...二人のやりとりを眺めていると、父も丸くなったものだなと思う。
勿論おれが子供の時も、いつも鬼のように恐ろしかったわけではなく、普段は優しくしてくれていた。
それでも、勉強や訓練に関することにはかなり要求が高く、厳しい父であることに変わりはなかった。



「帰らずの洞窟」の一般開放期間中に無理やり連れていかれた時、おれは最後まで逃げなかったけれど、それは勇敢だったからじゃない。
...逃げた後で父に怒られるのが怖かったからだった。

「イグナシオ、明日からお前は大人になる。将来コロミナス家の兵隊長となる第一歩だ。皆の手本となるよう、探索も仕事も頑張らなければいけないぞ。」
「うん...」
「そんな弱腰でどうする?このままのお前ではとてもじゃないが、ファミリーを守る責任を負うことができない。プレッシャーが辛い気持ちも勿論解るが...そこは乗り越えないと駄目だ。俺も父さんもそうやってきた。その血を継ぐお前にできないはずがない」
「...わかりました。がんばります...」
父と成人前に交わした会話はおれにとってはひたすら重く、うんざりするような内容だった。といっても、今では当時の父の気持ちも理解できる。
父は若くして兵団長の重責を担い、日々激務に明け暮れていた。
そんな余裕のない中で、自分とは似ても似つかない頼りない息子をどう導くか途方に暮れていただろうー。
「イグナシオ、俺は先に帰るから、ミカサと二人で話していくといい。」
「おじいちゃん、またあとでねー!」
「あぁ、じゃあね、ミカサ。また夜にね」
父はミカサに手を振ってひと足先にドルム山に帰って行った。
成人を目前にした長子に、大人になることの意味を伝え後継者としての自覚を促す。
山岳一族に代々伝わってきた習わしのようなものだ。
「ミカサ、パパと一緒に滝までお出かけしようか」
「うん!」
娘は子供らしい笑顔で返事をする。
こんなあどけない姿を見るのも、明日の午前までとは寂しいものだ。
さて、おれはミカサに何を話すべきかー。

滝の音はいつも変わらない。
力強い水音は、不思議と気持ちを落ち着けてくれる。
そのせいか両親も、何か大事なことを話す時は滝の前が多かったが、その理由が解る気がする―。
「ミカサも明日のお昼には大人になるね。」
「うん。」
「怖くない?大丈夫?」
「大丈夫。大人になったら、できること沢山増えるでしょう?入れるダンジョンも増えるし。さっきおじいちゃんが言ってたように...お仕事もできるし。だからミカサ、大人になるの楽しみなの」
「それは良かった」
おれの時は「ダンジョンに入らねばならない」「仕事をしなくてはならない」と義務感ばかりが先行していて気が重かったが、娘はそうではないようだった。殊更に「長子としての義務」を説かなくても良さそうなので安心した。
「それにね...」
ここで娘は、恥ずかしそうに下を向きながら言葉を続けた。
「大人になったら...好きな子と...デートしたりもできるんでしょ?」
そうか。そういえばこの時期は本来なら、仕事よりそっちの方に興味があるものだよな。
この子は山岳長子だから、まず最初に仕事や探索の方を話題にあげてたけど...。
ふと一瞬、自分と「叔母」カレンとの間に起こった残酷な結末が頭をよぎったが、慌てて意識の外に追いやった。
「そうだね。ミカサはもう...好きな子いるのかな?」
「...えー...。恥ずかしいから、言わない!」
そう言ってくるん、と反対の方向に顔を向ける。
言わなくても何となく見当はついていた。
スウィア家のルーファス君だろうな。良く探索についてきてくれと頼まれていたから。アカデ持ちで度胸のある子だ。先の話だけどあの子が婿入りしてくれれば、親としては確かに安心かもしれないー。
何にせよ、娘には相思相愛の相手と幸せな結婚をしてほしい。

ここまで話した感じだと、娘には「山岳長子」としての自覚は十分にある気がする。
そこは問題ない。
ただ、一つだけ懸念事項があった。
この子は将来「コロミナス家の兵隊長」となる以上、おれの龍騎士の力は渡せない。なぜなら次の継承者には「龍騎士の剣とスキル」を取ってもらわなくてはいけないからー。
そこだけは絶対に譲れない。
だが、ミカサを「選外」とすることで、この子に複雑な感情を抱かせてしまうかもしれないー。兵隊長としての「義務」だけ引き継いだ上で、「龍騎士の力を引き継いだ兄弟」と将来競う羽目になるのだから...。
実際「ハルバードは渡せない」と告げた時から時折不安定になり、特に弟のジークにはよく喧嘩をふっかけている。おれがジークを「選んだ」ことを薄々感じ取っているのか...。
今あえてこの子に言うべきなのだろうか?
お前には力も武器も渡せないが、粛々と運命を受け入れろと。だが長子の役目はしっかり果たせ、兄弟を恨むなと...
「...パパ」
おれが躊躇していると、ミカサが先に口を開いた。
「わたし明日には大人になるけど...直さなきゃいけないことがあるよね」

「わたし...とっても「嫌なおねえちゃん」になってるよね?いつもジークに意地悪ばかりして...。ほんとはジークが生まれるの、楽しみにしてたのに...弟のこと、可愛いと思ってたのに」
「ミカサ...」
「ねえパパ...パパの「武器と力」あげるのは、ジークなんだよね?アニは大人しいもの...。だからね、ジークに焼きもちやいてたの。なんでわたしじゃないの?わたしは一生懸命いろんなこと頑張ったのに、なんでわたしじゃなくてこの子なの...って」
娘は背筋をぴんと伸ばして立ち、父親の顔をしっかりと見据えている。
かつてハルバードを握りしめてわんわん泣いていた姿とは別人のようだった。
「でもわたし...そういうのやめる。わたしは将来、パパやおじいちゃんみたいに、コロミナス家の兵隊長になるんだもの。家族を...守る人になるんだもの!ジークだって家族なんだから!」
...この子はおれや父と同じように運命を「選べなかった子」だ。だがそれと同時に「選ばれなかった子」でもある...。
ある意味この子の背負っているものは、おれよりも過酷だ。
それでも自分なりの誇りを持って、理不尽な現実を乗り越えようとしている―。
そこに至るまでの娘の心境を想うと胸が熱くなってきた。
「ねえパパ...わたし、大丈夫かな...今からでも...いいお姉ちゃんに...なれるかな?」

「なれるよ...ミカサ」
ここでおれはひざまずき、娘をしっかりと両腕で抱きしめた。
「お前は強くて優しい子だ...。いいお姉ちゃんにも、立派な兵隊長にも、ちゃんとなれるよ」
「パパ...ほんと?」
抱きしめた娘の体はまだまだか細く小さい。この小さな体で葛藤と戦っていたかと思うと胸が痛み、いっそうこの子が愛おしく感じた。
「兵隊長でいることは楽じゃない...。辛いことも苦しいことも沢山ある。だけど...お前が家族を守るように、家族もお前を支えてくれる。パパも...生きてる限りはミカサの側にいるからね。だから安心して、胸を張って生きるんだよ。パパはいつもお前の後ろにいるから」
「ありがとう...パパ!」
娘が小さな手でおれの背中にしがみついてくる。こんなことをしてくれるのも今日が最後だなー。
「パパ、滝の音すごいね」
「そうだね」
話し終えた後、おれとミカサは暫くの間滝を見つめていた。
この子が歩けるようになってから、何度ここに連れてきたことだろうか。
ミカサは今後は親とではなく恋人とこの場所に来ることになるだろう...。父親としては複雑な気持ちも多少はある。
そしていつかは我が子を連れて、母としてこの場に...。
この堂々たる滝の姿は遥か太古の昔から変わらない。
人間だけが世代を重ね、移り変わっていく。
「わたし...今日のこと忘れないね。大人になっても辛くなったら思い出すね」
「そうか...自分を支えてくれる思い出ができるのはいいことだね。」

おれは龍騎士になり、祖父が言うような「自由な存在」に成りえたとしても、決してドルム山を離れることはできないだろう。おれの運命は生まれた時からあの場所に固く結び付けられている。
今まではそのことは「束縛」としてとらえていた。束縛であっても受け入れるしかない運命だと。
けれど今日初めて、このままドルム山に魂を埋める人生でも...それはそれで良いかと思えた。娘を心から...支えたいと思ったから。そう思わせてくれたのは、娘の健気さと強さだった。
家族を支えていると自負してきたが、おれ自身もまた家族に支えられているー。
家族とはそういうものなのだろう。
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こうして、娘に残された「子供の時間」は着々と過ぎ―
216年1日。


昼一刻の成人の儀を持って、娘は美しい大人の女性へと変身を遂げた。
「お父さん、お母さん...私はこれから将来のコロミナス兵隊長として...家業に探索に尽力します。どうかこれからも、よろしくお願いします」
おれたちに落ち着いた声で挨拶するミカサの姿はとても凛々しく、将来の兵隊長としての風格を十分に漂わせている。
「ほんとにお姉ちゃん?かっこいい!綺麗!素敵!」
「ねーちゃん、大人になったぁ...すげぇ...」
下の子供二人にとっては、姉の変貌は大きなインパクトを与えたようだ。特にジークは口をあんぐりさせて驚いている。
昨日までの「自分を追っかけまわしていたおっかないねーちゃん」の面影はどこにもないから無理もないだろう。
「ジーク」
ミカサは弟に優しく声をかけた。
「良かったら...今持ってる絵本...読んであげようか?」
ジークはほんの一瞬だけ躊躇したが...
すぐに「うん!」と笑顔で返事をした。姉の内面が変化したのを、無意識に感じ取っているのか。

「じゃあ、おいで」
「わぁい!」
ジークは姉の膝に飛び乗った。
「これは水の魔術師エリア様のお話だね...」
膝に乗せたジークの髪を撫ぜながら、絵本を読み聞かせる娘の姿は妻のオリンピアによく似ている。
そこに不思議な命の繋がりを感じた。
娘はきっと、コロミナス家をしっかりと守って行ってくれるだろう。
おれたちがガノスに召された後も-。
おまけ:〚子供→大人への変化+加齢について〛
ゲーム上ではご存知の通り、儀式でおもむろに「子供→大人」へ「変身」しますよね。
プレイヤーの解釈も様々で、ゲーム上のアレはあくまでもシステム的なやむを得ない表現で、実際は普通の人間と同じように徐々に成長していると捉える方、ゲーム同様「一気に変身」と捉える方...様々で興味深いです。
わたしの場合は...ゲーム同様「成人の儀で子供→大人に変身する」形をとることにしました。エルネア世界の彼らは、地球人類とは別の「そういう種族」なのです!そうなのです!
プレイしてても肌感覚として「変身」として受け止めていて、成人直前の子供キャラクターが思春期のミドルティーンにはとても変換できなくて(^^;...感覚のほうを優先することにしたのです。
もう一つ「加齢」についても補足させていただくと...
わたし個人はPC+周辺の親しい人物が白髪になったらすぐ髪染めしちゃって、あんまり「お年寄り」として見ていないところがありまして...そのためブログ上の人物も実際は熟年なのにも関わらず言動が若くなってしまう時があります。
(カールも最後は地球換算63歳なんですが、全然そういう風には描けませんでした
(^^;)
実年齢考えると全然リアルじゃないし、年齢なりの渋さを逆に好まれる方には違和感があるかもしれませんが、自身の妄想ながらもプレイ時の感覚を生かしたい気持ちがありまして...その辺はサラッと生暖かく見過ごしてただけると...大変ありがたいです。