見たかったシナリオ。
前回「初代が負けるのは絶対に嫌だった」と書きましたが、
実は一人だけ「初代に勝ってほしかった」人物がおります。
その人物とは勿論...二代目PC配偶者、コロミナス家の兵隊長ジャスタスです。
二代目PCマグノリアは山岳コロミナス家に嫁ぐことで龍騎士の夢を捨て、
生涯をいち山岳兵として過ごすことになりました。
マグノリアが父の願いを振り切り、自身の夢を諦めてまで選んだ相手だからこそ、
妻の想いを引き継いで、彼こそが龍騎士になって欲しかったのです。
「絶対的存在」であった龍騎士ファーロッドを若き山岳兵団長が倒す...!
なんて浪漫じゃありませんか!(中の人はおばはんですが重度の中二病です...すみません(^^;)
基本初代には負けてほしくはないし、初代への思い入れと矛盾してはいますが、それでも「物語として美しい負け」であれば許すというものです。
夫ジャスタスのエルネア杯デビューは10歳の時。
といってもこの時は隊長なりたてのルーキーで山岳兵団での序列も第3位。
どうでもいいけどアルシアちゃんは誰の応援に???娘婿?それともスタさん?
初戦こそ不戦勝で切り抜けますが、次の第二戦は、騎士隊長スタニスラスに圧倒的な実力差であっさり敗北。
...まあ最初だからこんなもん、と当時は思っておりました。
そして4年後。
かつてのルーキーは不動の「山岳兵団長」へと頼もしく成長。
導師として魔銃師会を率いる、義父ファーロッドと対等の立場でエルネア杯に臨みます。
まだ二人の間には若干のステータス差がありますが、ヴェスタ+武器相性がその差分を十分に補ってくれるはずです。
「前龍騎士」ファーロッドも、自らを脅かす戦士が現れることを、きっと望んでいたに違いありません。
「自分が強くあり続ける」ことで、それに挑む戦士たちも必然的に強くなる...それこそが、いつ何時再び起こるか分からない、「魔人の侵攻」への備えとなるわけですから。
すみません中二病ポエムでほんとにすみません(>_<)
「ジャスタス君、決勝で会えるのを楽しみにしているよ」
キザな初代は絶対このような台詞を残しているはずです。
魔銃導師ファーロッドと山岳兵団長ジャスタスが決勝で相まみえる為には、絶対に突破しなければいけない壁があります。
...それが「騎士隊長との準決勝」。
この時の騎士隊長は、クララ・ホフバウエル※
かつてはマドック・ジミー・スタニスラスの「三大騎士」の影に隠れ目立たない存在でしたが、探索を怠ることなく堅実にキャリアを重ね、ついには隊長まで登りつめた大器晩成型の女性です。
※オズウェル君と結婚してホフバウエル姓に。彼女の娘アリーセは初代三男と結婚したため、初代と縁戚関係になっています。
危なげなく初戦を勝ち越したジャスタスは、遂に運命の準決勝、「VS騎士隊長戦」へと臨みます。
なんとそこには...義父ファーロッドの姿が観客席に!(クララ側左端の魔銃)
ジャスタスとファーロッドは「仲良し」の間柄ではあっても親友ではないはずなので、
ジャスタスの試合ムービーに必ず登場する人物ではありません。それなのに...!
あまりにも出来過ぎた登場に鳥肌が立ったものです。
今気づいたけど並べると親子みたいにそっくり(^^;母親のフランさんより似ている。
-君の実力とやらをこの目で確かめさせてもらうよ-
初代はそんなことを思っていたに違いありません。(性格悪い(--;)
...しかし...
結果は残念ながら...何回リセットしても...
ジャスタスがクララに勝つことはできませんでした...(- -)
腹が立ったのでムービーも消しちゃいました
結局「英雄との対決」の場に至ることも叶わなかったのです...
かくて決勝は我が国での「例年通り」
「魔銃導師VS騎士隊長」の対決となりました...。
観客というのは我儘なもので、「絶対的エース」がベテランになっても当たり前のように勝ち続けると、身勝手にもマンネリを感じるようになり、今度は勢いのある「若き新星」がベテランを倒すことを期待したりしませんか?
少なくとも、四年に一度のお祭りの「決勝」ともなれば、「ベテランVSベテラン」より、「ベテラン対若手」を見たがるような気もします。
この時のエルネアの観客たちも、実はそんな気持ちがあったんじゃないかな...?
...しかし現実は、「熟年対決」(^^;
若作りしてますが、初代はこの時地球換算72歳〜♪
クララ「...全くねえ、若い子たちがだらしないから、いつまでも私たちが頑張らなきゃいけないのよねえ...困ったもんだわ」
ファーロッド「全くだね。」
クララ「...フフ、じゃあ、お手柔らかに頼みますよ、導師様」
ファーロッド「こちらもね、騎士隊長殿」
決勝なのに観客が少ないのが、実際にマンネリ感を醸し出している...
結果は武器相性の通りファーロッドの勝利。
かくして「不動の英雄」は四度目の勇者・そして龍騎士の称号を勝ち取りますが、
その翌年に遂に寿命を迎え、
結局このエルネア杯が「英雄ファーロッド」の最後の試合となりました。
英雄を倒したのは、他の英雄ではなく、結局「寿命」だったのでした...。
偉大なる英雄の後釜に誰がなるのか...?
エルネア国民の話題はしばらくきっと、そのことで持ちきりだったことでしょう。
本来見たかったのは「妻マグノリアから夢を託された若き兵団長ジャスタスが、苦難の果てに英雄ファーロッドを倒す」物語。
しかし、現実のスポーツの試合が必ずしも、漫画のような展開にならないのと同様、
物語は全く異なる着地点を迎えることとなりました。
勿論、初代が「最後まで勝って終わる」のは嬉しいことでもあるし、ジャスタスにはまだ「次」もありましたから、ものすごく不満だったわけではないのですが。
「ジャスタスとマグノリアの物語」ではなく「初代ファーロッドの物語」という視点で見たら綺麗に完結してますし。
「自分は龍騎士になれたけど、後を託せる戦士は育たなかった。それでいいのか...?」なんて複雑な想いを抱いてガノスに去るのも、また一興。
実はこの時、娘婿ジャスタスだけではなく、初代長男カールもエルネア杯に出場しています。
でもまだまだステが低く、銃持ち山岳兵ガルデルにあっさり敗退。ここで勝ってたら親子対決が実現したのに...。ファーロッドはこの時もさぞかし「ガッカリ」だったことでしょう。
しかし、敗北を糧に戦士たちも成長します。
次のエルネア杯では、前回情けなく敗北したこの二人が、
英雄ファーロッド亡き後の龍騎士の座を巡って火花を散らします。
その物語はまた、後程に...。
最後までお読みいただき ありがとうございます...。